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糖尿病・生活習慣病

生活習慣病とは、日々の偏った食生活や運動不足、飲酒・喫煙などの日常生活での好ましくない習慣や、ストレスなどが原因で発症するさまざまな病気の総称です。
代表的な疾患としては、糖尿病・高血圧症・脂質異常症などがあります。
これらの疾患は動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気の発症リスクを高める原因となります。

当院では、これらの生活習慣病の治療や管理、生活習慣改善の指導などを行っています。

生活習慣病を発症しやすい習慣

  • 過食・偏食
  • 食事時間が不規則
  • 運動不足
  • 喫煙・お酒の飲み過ぎ
  • 過剰なストレス など

糖尿病について

糖尿病は、体内でインスリンというホルモンの働きが不十分になることで、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなる状態が続く病気です。この状態が続くと、体のさまざまな部位に合併症が生じる可能性があります。
糖尿病は、「1 型糖尿病」「2 型糖尿病」「その他の特定の機序、疾患によるもの」「妊娠糖尿病」の 4 つに分類することができます。

  • 1型糖尿病

    膵臓からインスリンが出なくなることにより血糖値が高くなる糖尿病です。原因は完全には解明されていませんが、体の免疫システムに異常が生じ、自分の細胞を攻撃してしまう自己免疫が関与していると考えられています。血糖値を下げるために、インスリン注射による治療が必要です。

  • 2型糖尿病

    インスリンが出にくくなったり、効きにくくなったりすることで血糖値が高くなる糖尿病です。遺伝的要因に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境因子も発症に寄与します。治療には、食事や運動療法が基本となり、必要に応じて薬物治療やインスリン注射を行います。

  • その他の特定の機序、疾患によるもの

    遺伝子異常によるものや、肝臓や膵臓などの病気、薬物(例えばステロイド)の使用、感染症などが原因で血糖値が上昇する糖尿病です。

  • 妊娠糖尿病

    妊娠中に初めて糖代謝異常が見られる状態です。多くの場合、出産後に血糖値は正常に戻りますが、妊娠糖尿病の方は将来的に糖尿病を発症しやすいと言われています。

主な治療方法
  • 食事療法

    食事のメニューや食べる量、食べる時間など、バランスの取れた食事を規則正しく摂ることで効率の良い糖尿病治療に繋がります。患者さまそれぞれの年齢や体重、運動量に合わせた食事のアドバイスを行います。

  • 運動療法

    ウォーキングや軽めのジョギング、水泳などの軽い運動を毎日行います。適度な運動を続けることで、基礎代謝の向上による肥満の改善や、インスリンの働きが良くなり糖の代謝を改善できるなどの効果が期待できます。

  • 薬物療法

    薬物療法には主に経口血糖降下薬を用いた内服治療とインスリンなどを使った自己注射治療があります。糖尿病に対する薬は多種多様ですが、患者さんの具体的な健康状態や合併症の進行度を考慮し、それぞれに最適な薬を選択します。また、薬物療法を始めた後も、食事や運動療法は糖尿病管理の基本であり、引き続き重要です。

甲状腺・内分泌疾患

ホルモンを作る内分泌臓器(下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎など)の病気や、ホルモンの異常によって発症する病気の治療を行います。
甲状腺・内分泌疾患の代表的な疾患に「バセドウ病」と「橋本病(慢性甲状腺炎)」があります。

バセドウ病について

バセドウ病は、体内で甲状腺を刺激する自己抗体が作られることにより、甲状腺ホルモンが過剰に産生され、その結果発症する自己免疫疾患です。バセドウ病は、体内で甲状腺を刺激する自己抗体が作られることにより、甲状腺ホルモンが過剰に産生され、その結果発症する自己免疫疾患です。

主な症状
  • 疲れやすい
  • 暑がり・汗をかきやすい
  • 手指が震える
  • イライラしやすい、集中力の低下
  • しっかり食べているのに体重が減る
  • 首の前側や喉元が腫れる など
治療方法
主には抗甲状腺薬の内服による治療を行います。お薬による治療が有効でない場合にはアイソトープ治療や外科手術なども検討されます。

橋本病(慢性甲状腺炎)について

橋本病(慢性甲状腺炎)は、自己免疫の異常が原因でリンパ球が自身の甲状腺組織を破壊することにより、慢性的な炎症を引き起こします。この炎症が続くと、甲状腺組織は徐々に壊され、甲状腺ホルモンが作られにくくなると、甲状腺機能低下が発生します。

主な症状
  • 疲れやすい
  • 寒がり・汗をかきにくい
  • むくみやすい
  • 眠気が強くなる、記憶力の低下
  • 食欲がないのに太ってきた
  • 首の前側や喉元が腫れる など
治療方法
合成甲状腺ホルモン薬の内服による治療を行います。甲状腺機能が回復した場合は休薬する場合もありますが、基本的には継続して服薬治療が必要となります。

予防接種

当院では、インフルエンザワクチンの予防接種を随時行っております。
その他の予防接種についてはお問い合わせください。